今年はゆっくりゆっくりマイペースで、2006年3月1日に発行された詩の森文庫(新書版)を、このサイトにメモリながら読んで行こうと思っています。タイトルは「詩とはなにか」吉本隆明著です。よかったら皆さんも一緒に読んでみませんか。もっとも、僕のペースは凄く遅いですから、皆さんには多分ついてこれないと思いますけどね(笑)。

 

詩とはなにか(「詩学」1961年7月号)

 

自覚的な詩作へ(P8P12.3

著者にとって、「詩にほんとうのことを吐き出すというのは現実上の抑圧を、詩をかくことで観念的に一時的に解消することを意味している」。

 

著者の詩の体験にとって「詩とは何か」(P12.4P13.9

詩は内発的なこころから生じ、批評文は事実(現実の事実であれ、思想上の事実であれ)に反応するものであるが、ほんとのことを吐き出してきたことには変わりない。

 

萩原朔太郎「詩の原理」を引用して(P13.10P14.5

著者は、萩原朔太郎「詩の原理」を引用しているが、「本質論」については、下記私のHPに掲載のとおりである。
http://heine.xxxxxxxx.jp/

 

詩人論の課題・詩論の課題(P14.6P14.終)

朔太郎「現在しないものへの憧憬」=「現在しえないものへの憧憬」著者。

詩人論:絶望した生活者としての『氷島』の詩人の思想
詩 論:詩をかくというこころの状態において、だれもが感ずる現実との隔離感

(注)下記--萩原朔太郎著「氷島」

http://www.aozora.gr.jp/cards/000067/files/4869_14066.html

 

「氷島」要点。Re: 詩人論の課題・詩論の課題(P14.6P14.終)

「氷島」の自序の中に、自分の詩作についての考え方が掲載されていると思う。が、吉本は詩人論として、より客観的に朔太郎の詩作態度を検証してゆく意図があるのかもしれない。

※ 文中の朱色は私が入れたものである。

http://heine.xxxxxxxx.jp/hyoutou.htm

 

 

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